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■デスクトップの仮想化


現在 ( 2013/8 ) から数年前よりサーバ仮想化というのが流行し、物理サーバの台数を減らして電気代、場所などを削減しコストを削減しましょうという動きが活発化してきました。その代表格とも言えるのがVMwareです。このVMware社はサーバのみならず普段ご自身で仕事などを行うデスクトップも仮想化を行うことができます。その名もVMware Horizen Viewです。

物理サーバ上に仮想的デスクトップを複数作成し、ユーザはそれに接続しに行くという方式でVDI ( Virtual Desktop Infrastructure ) とも呼ばれ、もっと大きな枠組でいうとシンクライアントとも呼ばれます。このシンクライアントにはVMwareなどのVDI方式以外にも複数の方式があります。それを以下にまとめます。


方式 説明 
ブレードPC方式  ブレードサーバを用意し、クライアントごとにブレードを割り当てネットワーク経由で接続する。
コスト高のため現在ではあまり利用されていない。 
サーバベース方式  1台の物理サーバ上にアプリケーションをインストールし複数のクライアントで共有する。
クライアントはネットワーク経由での利用となる。 
ネットワークブート方式  クライアント起動時にサーバからOSイメージを読み込み、ネットワーク経由で起動する。
起動したあとはローカルPCのCPU、メモリを利用するため通常のPCと変わらない。 
仮想PC方式  1台のサーバ上に複数のデスクトップを作成し、クライアントがネットワーク経由で接続する。 

現状で主流なのは仮想PC方式とネットワークブート方式です。

大学のPCルームなどにはよくネットワークブート方式が導入されています。これは授業などで様々なソフトウェアを利用するためCADなどの非常に重いアプリケーションも安定的に動作させる必要がある、という要件ではネットワークブート方式がオススメです。上にも書いておりますよう起動した後はローカルPCのリソースを利用するため基本的には通常のPCを利用するのと変わらないためです。但し、起動時はOSイメージをネットワーク経由でダウンロードするため最低2GBの専用ネットワークを用意しておくべきです。

最も主流なのは仮想PC方式です。これはネットワークブートとは異なりCPUやメモリのリソースはサーバ側のものを利用します。クライアントはサーバの仮想デスクトップに接続するだけなので全くリソースは必要としません。またネットワーク経由で接続しますが専用プロトコルの利用によりさほど大きな帯域も必要とはしません。


■デスクトップ仮想化のメリット


ではこのデスクトップ仮想化 ( VDI ) を導入することによるメリット/デメリットを上げてみます。

メリット サーバを仮想化して管理いるのであれば合わせてデスクトップも管理できる
ユーザのデータをローカルに持たせないことによるセキュリティの向上
自宅にいながら普段のデスクトップにアクセスすることができる
BCP対策により復旧が容易になる
デメリット お金という意味のコストは必ず増となる 
ワークグループは不可でありActiveDirectoryが必ず必要となる
ユーザから見た操作パフォーマンスは低下する
アプリケーションによっては正常に動作しないのも少なからずある
導入時には必ずといっていいほどトラブルが発生する


すみません、デメリットのほうが多くなってしまいました。

メリットの中ではどこにいてもネットに接続できる環境があれば自分のデスクトップに接続できるというのが大きいでしょうか。 ( 厳密にはVMware Viewのクライアントソフトが必要ですが ) 。一言でVDIといっても複数の方式があり、厳密にデスクトップを管理するという意味では一旦再起動すればユーザがインストールしたソフトウェアを削除するということも可能です。

逆にデメリットとしてVMware社などはViewを導入することによるコスト削減をうたったりするのですが、お金のコストが通常の端末を買うケースと比較して少なくなることはまずありません。どう計算してもコストは増えます。また、ActiveDirectoryも必ず必要となります。導入する業者の立場としてはADも合わせて導入するのは問題ありませんが、既存で存在する場合は他社が導入したものを触らなければならないというのが問題となります。また、ユーザ側から見るとあたかもリモートデスクトップで接続しているような感覚であり、パフォーマンスは必ず低下します。さらに一番問題となるのはアプリケーションによって正常に動作しないものもあるので事前検証が必ず必要となります ( 少し設定を変更すれば動くということもよくあります )。

この記事を書いててもデメリットの説明のほうがすらすら進んでしまうわけですが、決してVDIを否定しているわけではありません。但し、コストメリットがでるのは限られたところなのかもしれないと思っており、導入するケースとしては民間企業、自治体などが多いです。


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