ESXiでゲストOSをインストールする手順のメモ書きです。
■ISOファイルの準備
ゲストOSをインストールする前段階でインストールするOSのISOイメージを用意します。ここではWindows2008 R2を例にとって紹介します。ゲストOSをインストールする場合、物理サーバであればCD/DVDドライブに媒体を入れて、CD起動というのが一般的ですが仮想化上のOSであればもっと手軽にできます。任意のデータストアにISOイメージをアップロードします。
データストアは特にこれで、というのはありません。容量に余裕のあるデータをストアを選択して右クリックし「データストアを参照」を選択するとデータストアブラウザが起動し、下記の画面が表示されますので新規作成アイコンをクリックします。
フォルダ名は任意で構いません。
ここではISOというフォルダを作成しました。さらにISOイメージをアップロードするためアップロードアイコンをクリックします。
ファイル選択画面が表示されますのでISOイメージを選択します。
警告が表示されますが気にせずそのまま続けます。
アップロードが始まります。完了するまで待ちましょう。
完了すると右側フレームにファイル名が表示されます。これで準備は整いました。
■仮想マシンの作成
ESXiホストを選択し、サマリから新規仮想マシンをクリックします。
ポップアップが表示されウィザードに従って仮想マシンを作成します。まず標準かカスタムかを選択しますが標準で次へをクリックします。
仮想マシンの名前を入力し次へをクリックします。データセンターを選択する画面もありますが、一つしかないのでそのままです。
どのデータストアにインストールするか選択して次へをクリックします。データストアの追加で実施したNFSのデータストアを選択します。
OSの種類を選択します。ここではWindows2008 R2を選択して次へをクリックします。当然ながらLinuxをインストールする場合はLinuxを選択し具体的なディストリビューションを選択します。ちなみにここに表示されないOSについてはVMwareではサポートされていないということになりますが、非サポートであってもニアなOSを選択することで動作する場合もありますが、その場合は非サポートとなります。
NICに関する設定を行います。ここは後からでも変更できますのでそのままで良いと思います。
仮想ディスクサイズを入力し次へをクリックします。サイズの入力下にディスクの種類を選択する部分がありますが、NFSの場合ですと問答無用でThin Provisioningとなりグレーアウトされて選択の余地はありません。iSCSIまたはFCだと以下の3つのいずれかから選択することが可能となります。
仮想ディスクの種類 | 特徴 | |
Thick Provisioning | 指定したサイズを初めから確保するフォーマットです。 容量が10GBだとするとデータストア上のVMDKも10GBになります。 ESXiから見える仮想ディスク専有領域は仮想ディスクの最大容量であり 最初から全ての領域を割り当てる方法で作られるタイプの仮想ディスクです。 |
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Lazy Zeroed | ディスクにデータを書き込む際にファイルブロックをゼロで 初期化してからデータを書き込みます。 仮想ディスク作成時にはゼロで初期化しないため作成時間は短くて すみます。現場では最も多く利用されているタイプです。 |
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Eager Zeroed | 仮想ディスク作成時にファイルブロックをゼロで初期化します。 データをディスクに書き込む際にはゼロで初期化済みなので 最もパフォーマンスの良い方式です。 但し、最初の段階でゼロ初期化を行うので作成には時間がかかります。 VMware FT保護対象仮想マシンなどはEager Zeroedである必要があります. |
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Thin Provisioning | vSphere4から利用可能となったディスクフォーマットです。 仮想ディスクで認識されているディスク容量が10GBであっても 仮想OSが使用している領域が3GBであればデータストア上の VMDKも3GBとなります。仮想OSの使用量のみがデータストア上で 専有するタイプのフォーマットで容量を節約できます。 |
最後に確認画面が表示されますので良ければ終了をクリックします。
これで新たな仮想マシンが作成され左側のメニューにも表示されるようになります。
まだ仮想マシンの箱ができただけで中身は空っぽの状態です。ゲストOSをインストールするために仮想マシンの設定を編集します。
ハードウェアの設定編集の部分でデバイスタイプから「データストアISOファイル」を選択し上記でアップロードしたISOファイルを選択します。そしてデバイスステータスのところで「パワーオン時に接続」にチェックをいれてOKボタンをおします。
ここまできたら仮想マシンのパワーオンをクリックしてゲストOSを起動します。
そうするとまるでDVDから起動したかのようにISOファイルから起動が始まります。
あとは普通にOSをインストールするのと同様の手順です。