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■仮想マシンのバックアップ


ESXi5.0まではDataRecoveryというアプライアンスが提供されていましたがこれが5.1からはDataProtectionという名に変更され後継という位置づけになっています。


仮想環境で最もバックアップを必要とされるのが仮想マシンです。仮想マシンにはサービスを提供するアプリケーション、データなど最も重要なものが保存されています。仮想マシンのバックアップを考慮したとき、仮想マシンのバックアップには主に以下の2つに大別できます。

・仮想マシンのフルバックアップ。仮想マシンを構成するファイルをバックアップする
・仮想マシン内のファイルレベルのバックアップ。ゲストOSから見てファイルとして認識されているものをバックアップする


仮想マシンの実体はファイルの集まりです。したがって仮想マシンのフルバックアップとは実体であるファイルをコピーすることです。仮想マシンの実体であるファイルには仮想マシンのシステム構成情報が格納されているvmxファイルや仮想ディスクの定義情報が格納されているファイルなどがあります。

主なファイル 説明 
vmdk 仮想ディスクの定義情報が格納されているファイル
xxxx-flat.vmdk 仮想ディスク本体に相当するファイル。
ゲストOSの内蔵ハードディスクの中身が保存される。
vmx 仮想マシンのシステム構成情報が格納されているファイル。
仮想マシンを作成するときにこのファイルが作成される。 
vmware.logファイル 仮想マシンのログファイル。
nvram 仮想マシンのBIOSファイル


フルバックアップに対して仮想マシン内のファイル単位でのバックアップとは仮想マシン内のゲストOS内から見えるファイルを選んでコピーすることです。その手法の一つとしてVMware Data Protectionを用いた方法を紹介します。



■vSphere DataProtection 仮想アプライアンスのインストール


VMware社より仮想環境をバックアップするDataProtecitonという仮想アプライアンスが無償で提供されています。VMwareのサイトより以下のOVAファイルをダウンロードします。


・vSphereDataProtection_-_2.0TB.ova


vSphere Clientより上記アプライアンスをインポートします。上記は2TBモデルですが、その他に0.5TB、1TBモデルが存在します。それぞれのアプライアンスの必要要件を以下にまとめます。


モデル 0.5TB VDP  1.0TB VDP  2.0TB VDP 
プロセッサ  最低4つの2GHzプロセッサ  最低4つの2GHzプロセッサ  最低4つの2GHzプロセッサ 
メモリ 4GB  4GB  4GB 
ディスク容量 850GB  1600GB  3100GB 
ネットワーク接続  1GB  1GB  1GB 



■DNS/NTPの設定


アプライアンスをインストールする前段階でDataProtectionホスト名の正引きおよび逆引きをDNSに登録しホスト名が解決できる状態にしておく必要があります。またESXiホストにはNTPの設定を実施しておく必要があります。これを設定しておかないと正常に動作しない可能性がありますので注意してください。



■DataProtectionのOVAファイルをデプロイ


DataProtectionのOVAファイルをデプロイします。Data ProtectionをデプロイするにはvCenterに接続する必要があります。ESXiホストに直接接続では行えませんので注意してください。ファイルメニューから「OVFテンプレートのデプロイ」を選択するとファイル選択のポップアップが表示されますのでDataProtectionのOVAファイルを選択します。



デフォルトのまま次へをクリックします。



承諾をクリックして次へをクリックします。



DataProtectionの仮想マシン名を指定します。こだわりがなければそのままで良いと思います。


アプライアンスをインストールするデータストアを選択します。



NFSの場合は強制的にシンプロビジョニングになりますが、ローカルやiSCSIの場合でもシンプロビジョニングが良いと思います。



IPアドレスの基本設定を行います。ここで設定するIPアドレスとホスト名はDNSで引ける必要があります。



最後に設定のレビューが表示されますので終了ボタンを押すとデプロイが開始されます。完了するまで待ちましょう。





DataProtectionのデプロイおよび起動が完了すればブラウザから初期セットアップを行います。アクセス先はhttps://192.168.12.105:8543/vdp-configureになります。 ( IPアドレスは適宜置き換えてください )デフォルトのログインIDとパスワードは「 root / changeme 」です。



次へをクリックします。



IPアドレスなどのネットワーク設定を行います。繰り返しますがDNSに登録されている必要があります。



タイムゾーンの設定を行います。



パスワードの設定を行います。条件が記載されていますのでそれらを満たしたものを設定しないと先に進めません。



vCenterの情報を入力します。



入力を終えればテスト接続ボタンをクリックし、成功すればOKです。



最後に完了をクリックしてゲストOSを再起動します。



再起動が完了すればインストール完了ですが、再起動完了まで最大で30分程度要します。気長に待ちましょう。再起動が完了後、再度同じURLにアクセスしてログインすると以下の画面が表示されます。 ( ログインのパスワードは自身で設定されたものを入力します )



メンテナンスサービスが停止していますので開始をクリックしてください。


vSphere Clientで設定できるのはここまでです。後はvSphere Webクライアントから設定を行うことになります。ESXi 5.1からはvSphere ClientではなくWebクライアントにシフトしていく方向性らしく、新機能はWebクライアントからのみ設定可能です。



 

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